現代麻雀において最も有効とされるのが
【デジタル麻雀】
運や流れ、ツキや勘といった
非科学的なものを排除した
合理的かつ理論的な打ち方ですが、
なぜ?デジタル麻雀がいいとされるのか?
はたして本当に有効な戦術なのか?
この2つについて考察していきたいと思います。
目次
麻雀の歴史
麻雀が日本で流行り始めた(普及し始めた)のは
関東大震災(1923年)と言われています。
そして
第二次世界大戦終戦後(1945年)に麻雀ブームが到来します。
麻雀が日本に来てから、まだ100年という浅い歴史なんです。
おそらく本格的に麻雀が大流行したのは
麻雀の団体がいくつかでき始めて、
全自動卓が作られた1970年代~1980年代ではないでしょうか?
手で積むタイプの麻雀は
イカサマありきのギャンブル的なもの・・・
つまり
全自動卓ができてからが、一般人にとっての麻雀の歴史
と考えると、
わずか4、50年程度の歴史なんです。
ゲームやネット、戦術本の登場
たった4,50年ですが、世界は大きく発展します。
高度経済成長を経て、
ゲームが作られたり、ネットが普及したり、
麻雀を画面の中でできるようになります。
ここで注目したいのが、戦術本です。
デジタル麻雀のことを語る上で欠かせないのは、
この2冊です。
1990年「リーチ麻雀論改革派」 著:天野晴夫
2004年「科学する麻雀」 著:とつげき東北
現代麻雀が研究され、デジタル麻雀を普及させたのは
この2冊と言われています。
デジタル麻雀における牌効率とは・・・
さまざまなところで
「牌効率」という言葉を目にしますが、
デジタルの考え方における牌効率は
テンパイ効率のことです。
”いかに早くテンパイできるか”
つまり
他家のことは無視して
自分の手牌だけを考えた打ち方=牌効率
としている場合が多いです。
デジタル麻雀というものが
非科学的なものを排除しているので、
他家を無視することは必然的な考え方ですが、
それだけでは
牌効率をマスターしたとは言えません。
”真の”牌効率 とは・・・
「テンパイ効率」の他にも
麻雀の技術はいろいろあります。
・押し引きバランス
・リーチ判断
・読み
・アガり効率 etc.
これらを加味した打ち方が
”真の”牌効率 です。
自分の手牌を
他家のことを考えた上で
局収支を最大にすること
アガることが
1番収支として高い価値がありますが、
放銃することは
局収支が1番マイナスになります。
アガリに向かうこと=
アガることのメリット>放銃のリスク
オリること=
ノーテン罰符やツモによる失点>放銃
これらを考え、
打牌選択をしていくことが大事になります。
牌効率の戦術
他家のことを考えないこと=テンパイ効率
ですが、
押し引き判断=
他家の打牌に対して、どう対応するかの判断
リーチ判断=
局収支を最大にするために、リーチをするか否かの判断
回し打ち、ベタオリ=
他家の打牌に対しての打牌選択の技術
これらはそれぞれ別の記事でお話しします。
なぜ?現代麻雀ではデジタル麻雀が主流なのか?
テンパイ効率を重視していると、
『テンパイ即リー』
つまり
形が愚形だとしても、テンパイしたらすぐにリーチ
というのが基本的な考え方・打ち方になります。
そんなことしたら
「打点が低いし、アガりにくいじゃないか?」
と考えると思います。
しかし
ここに現代麻雀ならではの
デジタルが主流になる理由があります。
リーチ成功率と役の出現率
リーチ成功率は約50%と言われています。
リーチをかければ2回に1回はアガれるということです。
もちろん
愚形なのか、リャンメンなのか、待ちの残り枚数にもよります。
さらに
役の出現率は
ツモ 約17%
一発 約10%
裏ドラ 約10%
これらを考慮すれば
たとえ愚形の打点が見込めないリーチだとしても
アガりやすさ、打点の高低の問題は解消されます。
また現代麻雀では
赤牌ルールの登場により
ドラが通常4枚のところ
赤牌3枚を加えて7枚になります。
これも打点の高低問題の解消につながります。
手役は作らなくても、満貫以上は簡単に作れる
↓
テンパイ効率=牌効率 を重視する
ということにつながります。
手変わりは待つな!
これに付随して、
「手変わりは待つな!」ということにも言及すると、
”カンチャンがリャンメンに変化する確率”
と
”カンチャンのリーチでアガれる確率”
は、
局収支期待度でいえば、ほぼ変わらないです。
むしろ
「カンチャンでリーチをかけた」ほうが
局収支期待度的には上です。
どういうことかというと、
「手変わりの牌を持ってくること」
と
「アガり牌を持ってくること」
では、
若干前者のほうが確率が高いですが、
『アガりやすさ』や『アガった時の打点』は
どちらも変わらないです。
1シャンテンからテンパイする確率は約10%~20%なので、
平均すると、5巡はかかることになります。
つまり
アガりまでの巡数を考えると、
前者は平均5~10巡
後者は5巡
それまで相手の手が進んでしまっては
こちらもリスクが高くなってしまい、
手変わりを待っている間に先にアガられてしまう可能性が高くなります。
リーチをかけることで
相手は対応せざるを得なくなるので、
そういった意味で
テンパイ即リーが有効である、といえるわけです。
最後に
以上のことが
デジタル麻雀が主流になった理由です。
しかし
最も重要なことは
”麻雀を楽しむこと”
です。
麻雀を楽しんで
かつ
デジタルのような戦法を使うことで、
より楽しむということが
1番大事です。