雀荘でアルバイトがしてみたい!
そう思って、
いざ雀荘バイトを考えてみると、
「雀荘のバイトって、どんなことしているの?」
「雀荘のバイトって、楽?キツい?」
「メンバーになったら、麻雀で勝てるようになる?」
全然知らないものですよね。
『 雀荘のバイト = 麻雀をひたすら打つ 』
というイメージがあると思いますが、
実際は、麻雀以外の業務がたくさんあります。
雀荘で1年半働いていた経験から
雀荘バイトの
実際の業務から裏事情まで
包み隠さず
お話ししていきたいと思います。
目次
雀荘のアルバイト
まずは、
雀荘のアルバイトの基本情報を書きます。
詳しくは、お店ごとに違いますが、
おおまかに
こんな感じだよって
イメージを持ってもらうことが目的です。
仕事内容
● 接客がメイン ●
来店対応、ドリンク出し、タバコを買うなど
お客さんとの接客のお仕事になります。
”「麻雀が打てればいい」だけではない”
ということを大前提に意識してください。
〇 客が来店したら
お店にお客さんが来店したら、仕事開始です。
まずは、
「セット」か「フリー」か聞きます。
フリーの場合
① 待ち席に案内して、おしぼりを出す
② ドリンクを聞いて、出す
③ 希望レートを聞く
セットの場合
① セット卓へ案内する
② おしぼり、ドリンクを出す
③ 卓のセッティングをする
・赤牌の有無、焼き鳥、チップなどを用意する
・3麻の時は、3麻用に卓をセットする
(セッティングの仕方は教えてもらう)
〇 立ち番
麻雀以外の業務で立っている時の仕事を
「立ち番」と言います。
主な業務としては、
・灰皿交換
・ドリンク伺い、ドリンク出し
・洗い物
・軽食を出す
・卓掃(使い終わった卓の掃除)
などです。
雀荘のバイトでは、
この「立ち番」がほとんどだと思ってください。
「立ち番」の仕事の中に
「ラスト取り」「代走」が含まれます。
〇 ラスト取り
「立ち番」の業務の中で、最も重要な仕事です。
「ラスト」を取るとは・・・?
1半荘が終わった時に
その卓での
・連番を取る
・起家の再セット
・ゲーム代の回収
を行うことです。
どの雀荘でも
1半荘が終わったら、「精算」があります。
間違いがないようにするためにも
ゲーム代の回収し忘れがないようにするためにも
メンバーが責任を持ってやる業務になります。
〇 代走
お客さんが電話やトイレなどで、
一旦卓から離れる際に
お客さんの代わりに麻雀をすることです。
お客さんの代わりに打つので、
とても難しいです。
絶対に放銃してはいけませんし、
代走では、
仕掛け(副露やリーチ)が禁止
という雀荘もあります。
お客さんが戻ってきたときに
納得してもらえるように打つのが代走です。
〇 本走
卓について麻雀を打つ業務です。
この「本走」が
『雀荘のバイト』というイメージが一番大きいですよね。
お店にお客さんがどのくらいいるかによって
本走に入る頻度は違いますが、
少ない時は、1日2半荘程度
多い時は、1日10半荘以上
打つことがあります。
麻雀は4人でやるので、
お客さんが足りない時に
お客さんの代わりに人数合わせで
スタッフが卓に入ることになります。
お客さんが新たに来店して、
卓に入れそうな状況なら
すぐにご案内することになります。
〇 お見送り
雀荘の5割くらいは、
お客さんが帰る時に
「お見送り」をします。
お店の入り口やエレベーターに乗るまで
世間話をしたり、
また来てもらえるように
最後まで楽しんでもらえるようにします。
〇 トラブル対応
卓のトラブルが起きた際に
いち早く直しにいきます。
お客さんに「トラブル~」と言われたら
対応しに行きます。
2,3パターンくらいしかないので、
すぐにできるようになります。
〇 雑用
意外と多くて、
めんどくさいなって思うのが
「雑用」です。
タバコを買いに行ったり、
出前を取って出したり、
両替をしたり、
携帯の充電をしたり、
お客さんは結構こき使ってきます。
勤務時間
雀荘の勤務時間は
10~12時間
です。
もちろんシフト制であるとこがほとんどなので、
時間や日数は希望が出せます。
しかし
雀荘は人手不足なところが多いので、
「空いている時間あるなら、シフト入れて~」って
切に願っているとこが多いです。
実際の勤務例を挙げると、
例1:フリーター
週5日 10:00~22:00(12h)
例2:学生バイト
週3,4日 17:00~24:00(7h)
1日最低6時間は拘束されると思います。
人が足りないところが多く、
1人でも欠けると業務が滞ることがあるので、
「急に休みます」や「代わってください」
というのがなかなかしづらいです。
(できることにはできるのですが、
社員に多大な迷惑をかけることになりますw)
給料
時給1000円前後
だと思ってください。
最初は
900円スタートで
少ししたら1000円
というイメージですかね。
地域によっても違いますが、
時給が高い雀荘ほど、
お客さんが多く、
大変なところが多いです。
ゲーム代
メンバーが「本走」として卓につく時、
お客さんと同様にゲーム代を払います。
しかし
後日、給料にゲーム代分を返してくれる場合があります。
『ゲーム代は、全額お店持ち』
=ゲーム代バックあり(ゲーム代補助あり)
『ゲーム代は、給料から引かれる』
=ゲーム代バックなし
ゲーム代は
雀荘のメイン収益となっている上に、
フリー麻雀において
ゲーム代がかなりかかります。
『アルバイトは、ゲームバックなし』のところは
できるだけ避けた方が良いと思います。
服装・髪型など
自由なところが多いです。
髪型やピアスに関しては、
周りから引かれるくらいヤバすぎなければ、
何の問題もないです。
服装は、
店によって違います。
・ワイシャツ+スラックス
・私服
の2パターンがあります。
プラス
ネームプレートを首から下げたり、
店から支給されるエプロンを着けたり、
します。
雀荘のバイトのリアル
ここからは、
実際に雀荘で働いてみてのリアルです。
楽?キツい?
お客さんが多いと、めちゃくちゃ大変です。
あっちでもこっちでも呼ばれて、
やることいっぱいで、パンパンになります。
お店が満卓になったり、
「1人で立ち番」をしたりする時が、
めっちゃキツイです。
ただ、
お客さんが全然いない時(平日午前中とか)や
本走に入っている時は、
非常に楽だし、楽しいです。
最近は減ってきていますが、
お店によって
隙あらばタバコを吸っていい
というところもあるので、
喫煙者にとっては働きやすいと思います。
(もちろん忙しいと全く吸えません)
変なお客さんが多いので、
接客で疲れてしまうことが多いです。
給料は?
ここがかなり気になるところだと思います。
『ゲーム代バックがあるのか?』
によって大分違います。
ほとんどのお店が
【給料+麻雀の収支】
の形態だと思います。
麻雀で勝てば、
その分給料に上乗せされるし、
麻雀で負ければ、
その分給料から引かれます。
ゲーム代バックがあれば、
ある程度麻雀が打てるのであれば、
【給料+α】できます。
逆に、
ゲーム代バックがなく、
フリー雀荘で勝てないのであれば、
【給料が減ります】。
実際にいた人の例を挙げると、
点5オンリーで、月20日勤務
ゲーム代バックなしで
2か月間給料なし
という方がいました。
なかなかいないとは思いますが、
こういうことも現実的に起きるのが
雀荘バイトの実態だということを
頭に入れといてください。
ちなみに私の場合、
・ゲーム代バックなし
・点5・点10のレート
・12時間勤務で、月15日勤務(時給1000円)
・月120半荘
で給料に少しプラスしてもらえていました。
麻雀で勝てるようになる?
よく
【雀荘でメンバーをしていたら、麻雀が強い】
というイメージがありますよね。
確かに
メンバーの人たちは、強い人が多いです。
日々麻雀を打って、
強い人たちに揉まれながら、
勉強したり、
強くなろうとしているからです。
「そういった環境で麻雀を教えてもらえる」
だから
「麻雀が強くなる」
ということです。
自分から「うまくなりたい!」と
積極的にならないと強くなれません。
決して
雀荘でバイトをしただけで
麻雀が強くなるわけではありません!!
雀荘バイトを考えている方へ
私が思う
雀荘バイトの良いところ、悪いところを
それぞれ3点ずつ紹介します。
雀荘バイトの良いところ3選
① 給料をもらいながら、麻雀が打てる
② いろいろな人と知り合いになれる
③ 働きながら、タバコが吸える
② いろいろな人と知り合いになれる
ですが、
かなり幅広い人脈が作れます。
実際に知り合えた例だと、
・麻雀プロ
・IT企業の社長
・会社の専務・役員
仲良くなれば、
名刺をもらえたり、
個人的に食事に行ったり、
うまくいけば、
就職先を紹介してもらえることもあります。
一応言っておくと、
人との出会いは、
運命というものがありますから、
必ずしも良い人に出会えるとは限りません。
雀荘バイトの悪いところ3選
① 変な客の対応をしないといけない
② タバコ臭い
③ 精神的にキツくなる
私がそうだったのですが、
麻雀が打ちたくて
麻雀が強くなりたくて
雀荘のバイトを始めました。
しかし、
実際は【接客業】です。
変な客、頭のおかしい客の対応に疲れるし、
なんでもかんでもこき使われるし、
安月給で重労働みたいな感じです。
それに
麻雀で負け続けても
本走が必要ならば、
打ち続けないといけない時がありますし、
なによりメンタル的にまいっちゃいます。
しかし、
変な客や頭のおかしい客の対応を
嫌がって避けるのではなく、
うまく対応できるようになれば、
今後の人生において
とてもプラスになる力となります。
困難を乗り越えられる力を
身につけることができます。
雀荘で正社員として働く
「雀荘で社員として働きたい」という人もいると思います。
そういう人でも
まずは
「アルバイトスタート」になる場合がほとんどです。
ある一定期間は研修として働いて、
認めてもらえれば社員になれるというプロセスです。
雀荘の社員のメリット
・給料が社会人並みで、麻雀がたくさん打てる
・役職の昇格が比較的早く、店長までは簡単にいく
・プロ活動を援助してもらえる
昇進が早くて、
すぐに給料が上がりやすいです。
店長になれば、
月給40万円~ なんて簡単にいきます。
また、
麻雀プロになろうと思っている人は、
プロ団体の年会費やプロ活動費、
プロになるための試験など
資金援助してくれるところが多いです。
雀荘の社員のデメリット
・【勤務時間】【勤務日数】がエグイ
・社会的地位が世間一般で低い
・通常のバイトの業務に加えて、
社員としての雑務をこなす必要がある
1日12時間勤務は当たり前ですし、
週6日勤務や20日間休みなし
なんてこともあります。
Mリーグによる
麻雀界の社会的地位の向上は、
まだまだ先のことなので、
雀荘で働いているとしても
フリーターと同じように思われてしまいます。
最後に
あくまでも
私の主観的意見や経験による記事なので、
必ずしも
全ての雀荘がこうとは限りません。
参考程度に考えていただければ幸いです。
最近は
『ノーレート雀荘』や『健康マージャン』、
『禁煙店』がとても人気です。
老若男女で麻雀がブームになりつつあります。
麻雀を楽しむ人が増える一方で、
麻雀を楽しめる環境を
支える人が減っています。
雀荘での労働環境を改善したり、
労働者を増やしたりして、
麻雀に関わる人すべてが
楽しく幸せになれるように
できる日を願っています。
私が働いた店はゲーム代バックなし、勝ち負け全額事故責任。
若いスタッフで毎月給料以上負けてるのがいて、働けば働くほど店へのアウトが増えていったのがいました。
まぁ、辞める時に全額チャラにしてもらったらしいのですが……
その後大手で少しだけ働きましたが、そこは負けが月給の半分いったら例え卓割れしても打たさなかったですね。