麻雀の点棒の中にある黒い棒
これは
点数が0点以下になってしまった時に出す
恥ずかしい棒です。
麻雀界では、
通称:寿人棒(ひさとぼう)
と言われています。
目次
寿人棒とは?
麻雀では、
点棒のやり取りをすることで、
点数を把握します。
自動卓では、
箱に点棒が色別で入っています。
点棒の出し入れによる点数移動を
卓が自動的に感知し、
点数表示されます。
点棒の色による点数は、
赤棒・・・10000点
黄棒・・・5000点
青棒・・・1000点
緑棒・・・500点
白棒・・・100点
となっています。
半荘開始時の点数は、25000点
赤・・・1本
黄・・・2本
青・・・4本
緑・・・1本
白・・・5本
です。
この他に
『黒棒』が入っています。
これは、10000点の役割を持っています。
基本的には
使わない棒なのですが、
持ち点が0点以下になった場合の支払い時、
この『黒棒』で支払うことになります。
なぜ「寿人棒」と言われているのか?
これは
麻雀プロの佐々木寿人プロ(連盟所属)が由来です。
(ちなみに「寿人」は「ひさと」と読みます)
Mリーガーでもある寿人プロは
『麻雀攻めダルマ』の異名を持ち、
「超攻撃型」の雀風で知られています。
放送対局を見ていると
あまりオリているところを見ません。
実際にはオリていることもあるのですが、
押していることが多いため、
オリの印象がほとんどないです。
「超攻撃型」なので、
たくさんアガって、たくさん放銃します。
当然トビになることも多く、
他のプロに比べて箱下(持ち点が0点以下)
になることが多いです。
そうすると『黒棒』が出るわけですが、
いつからか
『黒棒』を出す頻度が多いので、
『黒棒』のことを『寿人棒』と言うようになりました。
(プロの間で、面白可笑しく言っていたのが、広まっただけです)
『寿人棒(ひさとぼう)』という言葉が広まってから、
放送対局などで寿人プロが箱下になると、
解説が「出ました、寿人棒!」と言って
盛り上がるようになりました。
(本来トビになることは嬉しいことではありませんw)
寿人棒の出し方
【『黒棒』を出す】ということは
とても恥ずかしいことです。
しかし、
寿人プロはなぜかカッコよく見えます。
それは
『堂々としているから』です。
寿人プロは
「超攻撃型」の麻雀を打つスタイルを
自信で徹底しているので、
”トビラスを引いても、その分トップを取ればいい”
と割り切っています。
そのため、
『寿人棒』が出たとしても
悔しがったり
あ~という顔をしたり
怒ったりすることはありません。
自分の麻雀に自信を持って
「仕方がない」と割り切れているので、
表情に一切出さずに
受け入れることができているのです。
さすがプロ!!と感心しますね。
『寿人棒』を出すときは
潔く、堂々と、気持ちよく
出しましょう!!
最後に
普通
点数が0点以下になるということは、
自分が間違った麻雀を打っているから
放銃してしまったり
点数が減っていたりします。
『寿人棒』を出すことは
恥ずかしいことです。
しかし、
『寿人棒』を出すことになってしまった時、
寿人プロのようにカッコよく出せれば、
たとえ負けたとしても
メンタルを保つことができます。
あなたも
寿人プロのように
カッコよく、潔く、堂々と、気持ちよく
『寿人棒』を出してみませんか?